これから結納を控えている男性であれば、結納品の準備をしなくてはいけませんね。
それに対して結納を受ける側の女性は、結納返しを考えておかなくてはいけません。

まりお(@mario__maruko)です!
今回は、結納品の準備と結納返しの相場についてご紹介します!
結納品→結納返しの順番でご説明していきますので、男性は結納品についてを先に読んでいただいて、女性は結納返しについてを先に読んでいただいても良いです。
それに加えて、相手がどのような準備をしているかを知っておくと良いでしょう。
それでは、順番にご説明していきます!
Contents
結納品の準備は関東と関西で違う!?
いきなりこんな見出しですみません。
実は、関東と関西では結納品の準備や飾り方に違いがあるんです。
「関東式」「関西式」と呼ばれています。
他にも、各地域によってその特性がプラスされているため、この記事で紹介している内容も参考程度にしてくださいね。
関東式の結納品がこれだ!
関東式の結納品は、正式には9品目とされていますが、最近では簡略化も進んでいて品目数が少なくなっていることもあります。
結納品には、それぞれ縁起を担ぐ名前がつけられています。
9品目の結納品を白木や塗りの献上台に1列に並べるのが関東式の特徴です。
関東式に使用される結納品はこちらです!
- 目録(もくろく)
結納品の内容が記されたものです。 - 長熨斗(ながのし)
干し鮑をのしたものです。長く伸びるため、「長寿」の意味がある縁起物です。 - 御帯料(おんおびりょう)
結納金のことです。男性側は「小袖料(こそでりょう)」と書くこともあります。
女性の場合は、「御袴料」とします。 - 勝男節(かつおぶし)
鰹節のことです。
武運長久の縁起物で、背側の雄節、腹側の雌節、2本で1対とされます。 - 寿留米(するめ)
スルメのことです。長期保存ができるため、「末永く」という意味が込められています。 - 子生婦(こんぶ)
昆布のことです。繁殖力が強いため子孫繁栄の願いが込められています。
「よろこぶ」という意味もあります。 - 友白髪(ともしらが)
白い2束の麻糸のことです。「夫婦ともに白髪になるまで」と長寿の意味が込められています。 - 末広(すえひろ)
白無地の扇子のことで、2本で1対です。末広がりのめでたさになぞらえています。 - 家内喜多留(やなぎだる)
もとは酒樽を用意していましたが、現在は現金を包むことが主流となっています。
結納-関東式結納品-関東式琥珀(こはく)黒塗台9点セット(毛せん付)
関西式の結納品がこれだ!
関西式も、正式な品数は9品ですが、こちらも簡略化される傾向にあり5~7品目になっています。
関東式と異なり、「1台1品」とされているため、1つの品を1つの台に乗せるのが特徴です。
関西式に使用されている結納品はこちらです。
- 小袖料(こそでりょう)
結納金のことです。現金を入れた祝儀袋に、松の結納飾りを添えます。 - 家内喜多留(やなぎだる)
結納金の1割の半分を入れた祝儀袋に、竹の結納飾りを添えます。 - 松魚料(しょうぎょりょう)
結納金の1割の半分を入れた祝儀袋に、梅の結納飾りを添えます。 - 末広(すえひろ)
白無地の1対の扇子に、亀の形の結納飾りを置きます。 - 高砂人形(たかさごにんぎょう)
老夫婦の人形です。
「夫婦ともに白髪になるまで仲良く」という願いがあります。
関東の「友白髪」にあたりますね。 - 長熨斗(ながのし)
干し鮑をのしたもので、「長寿」の縁起物です。
鶴の結納飾りを添えます。 - 寿留米(するめ)
スルメのことです。
長期保存ができることから、「末永く」の意味が込められています。 - 結美和(ゆびわ)
婚約指輪をケースに入れて置き、金銀の水引や飾りを添えます。
関西では、この婚約指輪を結納品の1つに数えるのが特徴です。 - 子生婦(こんぶ)
昆布のことです。
繁殖力が強いため、子孫繁栄の願いが込められています。
「よろこぶ」という意味もあります。
結納品はここで用意できる!
ここまでは結納品についてご紹介してきましたが、「ところで結納品でどこで用意すれば良いの?」なんて方もいるのではないでしょうか。
そこで!
結納品が購入できる場所をご紹介していきます!
百貨店
まずはここ、百貨店です。
いかにもありそうな感じですよね。
先ほどの、関東式と関西式もそうでしたが、結納品は地域によって違いがあります。
地元の百貨店であれば、その土地のしきたりに合った結納品を用意できるのが特徴です。
ブライダルサロンが入っている百貨店だと、なおのこと良いですね!
結納品専門店
「専門店なんかあるの!?」って思う方もいるかもしれませんが、ちゃんとあります。
東京の方であれば新宿にある中島商店が結納品専門店です。
関西では大阪に松美堂という専門店があります。
九州の方は、福岡に本社を置くこちらの全国結納センターが結納品専門店ですね。
正式な結納品から略式化された結納品のセットまで多様な品揃えが魅力です。
結納の専門店ですので、当然相談に乗ってくれるのは結納のプロです。
「何を準備すれば良いか分からない!!」という方でも安心です。
ネットショップ
今では結納専門のネットショップもたくさんあります。
店に行かずに24時間注文できるため便利です。
全国各地の結納品に対応しているのもおすすめです。
ホテルや結婚式場
もしかすると、これは意外に思う方もいるかもしれません。
ホテルや結婚式場で結納を行う場合には、結納品の手配ができるのかどうか問い合わせてみると良いでしょう。
当日に結納品を運ぶ手間も省けますし、結納の中に結納品の代金も一緒に含まれている場合もあり便利です。
結納には必要な書類が4つある
結納に必要なのは結納品だけではなく4つの書類が必要になります。
- 目録
- 受書
- 家族書
- 親族書
その4つの書類について説明します。
目録
目録には、結納品・結納返しのすべての品目と数を記入します。
先ほど、関東式には「目録」とあり関西式にはなかったように、関東式の場合は目録も結納品に含まれます。
そして関東式では男女双方が用意しますが、関西式では男性側のみが用意するものということになります。
受書
受書は目録と同じ内容を記入します。
こちらは、関東式であれば目録と同様に男女双方が用意します。
関西式では、女性側のみが用意します。
家族書
家族書は、2親等までの家族の名前と続柄、住所を記載します。
父母、祖父母、兄弟姉妹が2親等にあたります。
兄弟姉妹に配偶者がいる場合は、その方も2親等に入ります。
奉書紙に毛筆を使用するのが基本ですが、両家で書式を揃えたいというときにはパソコンでの作成も良いとされています。
親族書
親族書は3親等までの親族の名前と続柄、住所を記載します。
父方、母方にわけ、世帯ごとに書きます。
甥や姪の名前までは書かなくて大丈夫です。
結納返しとは?
結納は、男性から女性へ納めるのが本来の形です。
女性は、いただいた結納に対して結納返しということをしなくてはいけません。
贈るものは、現金や記念品が一般的です。
結納品が地域によって違うように、結納品も地域によって差があります。
関東式の場合
関東式の場合、「半返し」とされています。
結納金の半額の現金を贈ります。
記念品は、男性側の品数と同等かそれより少ない数を贈ります。
結納当日に結納返しまで行うのが一般的となっています。
関西式の場合
関西式では、結納返しを行わないというしきたりがあります。
最近では結納金の1割程度を現金か品物で贈ることが増えています。
結納返しは当日には行わず、後日贈るようにします。
関東式にしても、関西式にしても、贈られた結納品よりも少し控えめか同等程度で結納返しをするのがマナーです。
結納返しの相場とは!?
結納返しでは、現金か品物を贈るということを説明しました。
全国的に、結納返しの内容がどのようになっているのか、ゼクシィが2017年に行ったゼクシィ結婚トレンド調査2017-首都圏版をもとにみていきましょう!
結納返しの形式で多いのは品物!
結納返しの形式で最も多かったのは「品物」で全国平均47.6%でした。
次に多かったのは、「結納返しはしていない」が32.8%でした。
そして現金を贈った人が21.6%でした。
最後に、結納品(飾り)を贈ったという人が9.6%でした。
意外にも、品物か現金か…というよりも、「結納返しはしない」が2番目に多かったですね。
結納返しの「品物」で一番多いのは「腕時計」
さて、結納返しで1番多かった「品物」ですが、品物の中でもどのようなものが1番多く選ばれているのでしょうか。
腕時計 - 37.5%
スーツ - 26.6%
電化製品 - 9.3%
多かった上位3つはこのようになりました。
全国的に見ても、腕時計を選ぶ方が多いようです。
結納返しで現金を贈った人の金額は?
結納返しでは現金を贈る人もいますが、いったい全国的にみるといくらが相場となるのでしょうか。
50~60万円未満 - 37.0%
10~20万円未満 - 32.4%
30~40万円未満 - 9.6%
60万円以上 - 9.6%
このような結果となりました。
1番多かったのは50~60万円未満でしたが、10~20万円未満も次いで多い結果でした。
まとめ
今回は、結納品の準備と結納返しの相場についてお話をしてきました。
結納品の準備に関しては、地域によって準備するものに違いがあります。
ご自身の地域では何が必要なのか、百貨店や結納品専門店で見てみてくださいね。
結納返しの方法も、地域や両家によって様々です。
2人と、2人の家族としっかりと話し合って決めるようにしましょう。